2024年9月15日、J1リーグの第30節が終了した。残す試合数はどのチームも10試合を切り、いよいよシーズン終了が見えてきた。
今季は昇格組の町田が大躍進を果たしたことで、優勝するのは町田なのか広島なのか目が話せなくなっている。なんやかんや昨年優勝の神戸は3位で首位の町田とは勝点差3だし、4位の鹿島、5位のG大阪もなんとか喰らいついている印象。そして6位に東京V。なんか今季のJリーグおもろいやん、といちサッカーファンとしては思える。
しかし、優勝ではなく残留を争う身(私は柏サポ)としては、降格を避けるために必死の戦いが連続することが今から辛すぎる。
優勝争いが僅差なら、残留争いも僅差なのが今年のJ1。なんと降格圏の18位から11位までの勝ち点差は8。勝点40が見えている11-15位のチームはまだ気持ちに余裕があるかもしれないが、僅差なのは事実である。
今回は、残留争いの今後についてまとめていく。
残りの試合一覧
残留争い中の15位・柏から20位・鳥栖までの残りの対戦相手がこちら。なんかちょっと画質が悪くて申し訳ない。
残留争い組と一番対戦回数が多いのはC大阪と横浜FM
残留争いに巻き込まれているチームは当然必死なわけだが、その必死なチームと戦う相手がもちろんいるわけだ。1番多いのがセレッソ大阪と横浜Fマリノス。それぞれ4回対戦がある。
次に多いのが、福岡、町田、名古屋、広島、FC東京、神戸の6チーム。回数は3試合。町田、広島、神戸は優勝するためには引き分けさえ許されない状況が続くであろうから、残留争い組とともにお互いに負けられない試合ということになる。
2回対戦があるのが、鹿島、東京V、京都、G大阪。1回は浦和と新潟だ。
ホーム・アウェイでの試合数
HOME | AWAY | |
柏 | 4 | 5 |
湘南 | 5 | 3 |
磐田 | 5 | 4 |
札幌 | 3 | 5 |
鳥栖 | 4 | 4 |
それぞれホームで強い、アウェイに強いとあるだろうが、これらがどれくらい影響してくるのか。
最近の柏はアウェイのほうが声がサポーターの声がでかい状況になっているっぽい。なぜなのか。
直接対決
残留争い組の直接対決、いわゆる6ポイントマッチだが、思ったより少なかった。
- 第36節 湘南 VS 札幌
- 第38節 札幌 VS 柏
- 第38節 磐田 VS 鳥栖
ただ、現時点で上り調子の札幌に2試合、そして最終節に直接対決が2試合あることは注目ポイントになる。
特に札幌VS柏は、負けたほうが降格なんていう厳しい試合になるかもしれないので、そうならないように早めに残留を決めたいところである。
直近5試合から見る各チームの調子
ここからは各チームが現時点でどんな状況なのかをまとめていく。
16位 柏レイソル 勝点33
直近5試合の成績は1勝1分3敗。中でもここ3試合で3連敗していることがチームの調子の悪さを表している。
毎試合同じ形で失点。しかも、試合の立ち上がりに失点することが多く、内容が上向いている感じもしない。非常に厳しい状況である。
延期分の浦和戦が未消化のため、他のチームより残り試合が1試合多い状況ではあるが、それを活かせるかどうかは不明だ。
17位 湘南ベルマーレ 勝点32
直近5試合の成績は2勝3敗。22節の浦和戦から26節の町田戦まで、天皇杯を入れて6試合で5勝1分けと波に乗っていたようだが、直近では勝ったり負けたりを繰り返して良い流れを作れていないようだ。
それでも29節の鳥栖との直接対決を1−2で勝利したことで、なんとか喰らいついているのかもしれない。
残り試合のほとんどをホームで戦えることは大きな利点になるため、ホームで確実に勝利を掴みたいところ。
18位 ジュビロ磐田 勝点31
直近5試合の成績は2勝1分2敗。勝点7を稼いでいる。
28節では札幌に0-2で敗戦、30節では柏に2-0で勝利している。結果論ではあるが、札幌に勝つことができていれば順位が大きく変わっていたため、今後は勝つべき相手にしっかり勝ち切ることが重要だろう。
30節の柏戦を見る限り、全員がよく走りハードワークできる良いチームだったと思うし、勝利への執念が感じられた。ジャーメイン良を中心に攻撃がはまれば、また勝利を重ねていくことだろう。
補足
柏、湘南、磐田の勝ち点差はそれぞれ1。これは引き分け数の差なのだ。やはり勝点を1つでも多く積み上げることがいかに大切かということを改めて感じるところだ。
19位 北海道コンサドーレ札幌 勝点25
直近5試合の成績は3勝1分1敗。残留争い組の中では最多の勝点10を稼いでいる。
今季のJリーグでは7節まで勝利がなかったため、ずっと最下位にいた印象だが、ここにきて調子を上げて勝点を増やしている。
守備の立て直しのためにUAEから大崎玲央を6月中旬に獲得し、さらには夏の移籍で4人のFWを獲得してる。これらが功を奏しているのかは不明だが、結果がついていきているのでチームの雰囲気は良いだろう。
30節の東京V戦ではホームで0−2と負けてしまったが、この負けを引きずらず流れを取り戻せるかが非常に重要になる。次節は首位・町田戦(アウェイ)は大きな試練になりそうだ。ホームでの試合が少ないためアウェイで勝利を掴めるかは大きなポイントだろう。
20位 サガン鳥栖 勝点24
直近5試合の成績は1分4敗。とうとう札幌に抜かれ最下位になってしまった。チームの状態は最悪だろう。最後にリーグ戦で勝利したのは22節の新潟戦まで遡る。
しかし、鳥栖(特にサポーター)には同情を禁じ得ない。夏の移籍市場では、主力選手だった長沼、手塚、横山、河原が相次いで移籍。さらには2022年から監督を続けてきた川井健太監督と双方合意のうえ契約解除をした。そして、チーム得点王のマルセロヒアンが負傷離脱中である。
放出に伴い補強もしているようだが、新監督のもと新戦力がチームに馴染むには時間が必要だ。
鳥栖の選手放出や監督変更にどのような意図や背景、判断があったのかはわからないが、残留に向けてプラス要素が見つからない状況がかなり辛い。
プラスの要素を無理やり上げるのであれば、勝利数は他のチーム数と大差ないというところだ。7勝3分20敗の成績が示すように、引き分けが圧倒的に少ない。そのせいで勝ち点を積み上げられていないのかもしれないが、鳥栖は勝つか負けるかなのだ。
もしここから勢いにのって連勝することができれば、まだ残留の可能性はあるのかもしれない。
まとめ
どのチームも残留に向けて必死に戦う。それが見ていて面白い。当事者でなければ。
これからの一勝はこれまで以上に大きな意味を持つし、チームの雰囲気にも影響してくる。
まずは自分の推しチームが残留できるよう、それぞれのチームを応援するしかない。
ピリピリした時期が続くことになり、SNS上でも攻撃的な発言が出始める時期でもある。
サポーターであるならば時には一歩離れて、「趣味の1つなんだから」と心を落ち着けることも必要だろう。
選手は、勝利に向けて最高の準備と最高のプレーをお願いしたい。
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